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藤崎町 移住支援担当

令和6年9月29日(日)「こども民俗芸能大会」が開催されました!!

更新日:2 日前

9月29日(日)、藤崎町文化センターにて「こども民俗芸能大会」が行われました。青森県各地に文化遺産である民俗芸能が伝わっています。この大会は、次代を担う子どもたちへの伝承活動成果の発表の場を設けることにより、後継者の育成や郷土に対する愛着と誇りを育むことを目的として開催されています。


今回は、子どもの団体のほか、特別出演として地元・藤崎町の藤崎芸能文化協会が出演しました。以下は、出演順です。


※獅子舞とは

 地域によって異なるが、一般的には獅子頭(ししがしら)をかぶって行なう舞。多く一人、あるいは二人、また三人で舞う。五穀豊穰の祈祷や悪魔を払い清めるものとして、今日でも各地の祭礼行列に行なわれている。津軽の獅子踊りは、獅子頭や踊りの仕草などの違いによって熊獅子と鹿獅子に分けられるようです。


【晴山獅子舞(はれやまししまい) 十和田市/晴山獅子舞保存会】

襦袢に裁着袴の軽装で、手に扇と錫杖を持って軽快に舞われる舞。翁舞の「もどきまい」と言われ、翁舞を復演することによって再生を願う意味を持っています。不老長寿を願うめでたいときの時の舞です。普段は面をかぶって踊りますが、今回はお面をつけずに舞いました。

 

【動画】



【鶏舞・念仏踊り(けいばいねんぶつおどり) 東北町/沼崎念仏鶏舞保存会】

東北町沼崎本村地区に伝わる沼崎念仏鶏舞は、五穀豊穣を祈願するとともに先祖の供養、地区の繁栄と課内家内一同の福寿を願う祝い舞として、数百年間受け継がれてきたと言われています。町の秋祭りや町郷土芸能発表会などに参加し、精力的に活動が行われているそうです。


【動画】



【荒川獅子舞(あらかわししまい) 青森市/荒川児童室獅子舞クラブ】

荒川獅子舞は、約350年前の江戸時代に、荒川地区の川の改修工事に来た津軽藩士から伝えられたと言われており、雄獅子2匹と雌獅子1匹、獅子の誘導役である「おあかしこ」で構成されています。荒川獅子舞は熊獅子踊りであり、五穀豊穣や魔を払うものとして語り射継がれています。


【動画】

 


【浅井獅子(鹿)踊り(あさいしし(しか)おどり) 五所川原市/浅井獅子踊保存会】

浅井獅子(鹿)踊りは、約300年前に浅井地域に伝わる伝統芸能で、昭和37年に青森県無形文化財に指定されましたが、次第に指導者や後継者が少なくなり、平成13年からその伝統は休止されていました。平成24年に子供の頃に踊った人たちを中心として、地域の有志が復活させました。場面場面で笛・鉦・太鼓のお囃子が変わり、軽快なリズムに合わせた舞が見どころです。


【動画】


  

【五代獅子舞(ごだいししまい) 弘前市/五代獅子舞保存会】

延徳3年(1491年)津軽氏の先祖光信公が西津軽郡鰺ヶ沢種里に居住し、赤石城を築いた。京都に由来した獅子舞を城内の厄払い、悪霊払いの舞として奉納し、その後、弘前に移り大浦城を築き、獅子舞もお供してきました。五代にて昭和34年に保存会を結成しました。この獅子舞は鹿踊りです。地元神社の神楽、十五夜、夏祭りのイベントなどで踊っています。 

  

【動画】



【お山参詣登山囃子・下山囃子(おやまさんけいとざんばやし・げざんばやし) 藤崎町/藤崎町芸能文化協会】

重要無形文化財に指定されているお山参詣は、旧暦8月朔日、黄金の稲穂が頭垂れる頃、五穀豊穣の感謝と祈願をこめ、山頂奥宮に村落毎に団体で登拝する古くからの行事です。

藤崎町芸能文化協会では、中学生以下の生徒児童に昔ながらの岩木山登拝行事の様子を伝えるとともに、行事に欠かせない囃子の伝承を行っています。


【動画】


【特別出演:菊様の舞(きくさまのまい)・松助の踊り(まつすけのおどり)・ねぷた囃子(ねぷたばやし) 藤崎町/藤崎町芸能文化協会】

「菊様の舞・松助の踊り」は、江戸時代末期に阿部菊五郎安基や藤田松助等によって創作された舞で、いずれも創作者の名前が付けられ、昭和50年12月26日には藤崎町無形文化財に指定されています。両手の扇子をかざした優雅な舞で、祝言など祝い事の席で披露されています。

 

【動画 菊様の舞】


【動画 松助の踊り】


 

編集後記:

今日の舞台では、6団体の中、5団体が獅子舞いで、唯一藤崎町だけがお囃子という構成でした。獅子舞を生で見たのは初めてでしたが、重い頭をつけて一生懸命踊る子供たちの姿に感動でした。そして藤崎町の登拝囃子も素晴らしかったです。また、青森県に国指定の重要無形文化財が8件、そして県指定の県無形文化財が56件もあるという事実にびっくりです。ずっと東京にいたら生涯知れずにいたかと思うと、それだけで胸にこみ上げるものがあります。長い歴史の中で育まれてきた民俗文化、各保存会の方々の伝統を継承して行きたいという努力にエールを送りたいと思います。

  

取材日:令和6929日(日)

執筆者:移住定住コーディネーター 桜庭 幸子

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