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360余年、絶やさぬ祈り。藤崎町常盤地区・元旦の雪をゆく『年縄奉納』

  • 執筆者の写真: 移住定住コーディネーター北畠
    移住定住コーディネーター北畠
  • 9 時間前
  • 読了時間: 3分
年縄
常盤八幡宮に奉納された年縄(としな)

津軽平野が深い雪に包まれた元旦の早朝、藤崎町常盤地区(旧常盤村)では、時代を超えて繰り返されてきた勇壮な行事が行われました。江戸時代から360年以上にわたり、途絶えることなく受け継がれてきた伝統行事「年縄奉納」です。


年縄奉納とは

元日の朝、重さ300キログラム以上にもなる巨大な年縄(としな)を奉納し、新しい年の五穀豊穣や家内安全を祈願する常盤地区に伝わる伝統行事です。年縄奉納は例年であれば厳寒の中、水ごりをして身を清めた締め込み一本の男衆が年縄や福俵を担ぎ、「サイギサイギ」のかけ声を町内に響かせながら常盤八幡宮を目指す「裸参り」をしますが、諸般の事情により今年はトラックに年縄を乗せ、登山囃子を響かせながら町内を歩きました。

裸参り
裸参りの風景:藤崎町観光情報サイトより引用https://www.fujisaki-kanko.jp/experience.html
登山囃子を響かせながら奉納する風景
登山囃子を響かせながら奉納する風景


年縄制作

年縄制作は前年の12月16日から年末までかかって、大注連縄、邪払、福俵、柳樽、日章旗、額の6種を製作します。これらは、常盤地区コミュニティー協議会年縄部会により丹念に編み上げられ、年縄伝承館にて伝承されています。

年縄伝承館
藤崎町年縄伝承館

綱合わせ
常盤地区コミュニティー協議会年縄部会綱合わせ

大雪の中での奉納行事

今年は大雪の中での奉納行事となりました。藤崎町芸能文化協会が登山囃子と共に常盤八幡宮を目指します。参加者の中には、地元住民に混じって外国から訪れた方もいました。「日本の伝統に触れたい」という思いで、なんとスペイン(バルセロナ)からやってきた彼らは、地域の人々と言葉の壁を越え交流を深めながら奉納行事に参加していました。

大雪の中で年縄奉納行事
大雪の中で年縄奉納行事
スペインと日本の交流
参加者の交流風景

次なる年に繋ぐ

極寒の中、常盤八幡宮に到着し、年縄が鳥居に奉納されると、その場は達成感に包まれました。この縄が新しく架けられるのを見ると「今年もまた、ここから始まる」という気持ちになります。

効率や利便性が優先される現代において、これほどまでに泥臭く、そして誇り高い行事が残っているのは、常盤地区に「伝承する」という情熱が息づいているからだと筆者は感じました。


年縄奉納
常盤八幡宮:奉納風景
常盤コミュニティー協議会年縄部会
常盤コミュニティー協議会年縄部会

行事が終わり、雪に刻まれた足跡は、360年前の先祖たちの志を今に伝え、そしてまだ見ぬ未来の世代へと、力強く繋いでいきます。



2026年:常盤八幡宮奉納後年縄

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